住宅ローンの安全性を確認する方法

住宅購入前に、購入する物件の価格がわが家にとって適正なものかどうか……、つまり、住宅ローンが安全に返済できる金額なのかどうか不安だ……、というきっかけでご相談にお越しいただくケースもよくあります。 よくあるといっても、契約直前になって「やっぱり少し不安だが、背中を押してほしい」「家計のプロの立場で、本当に危険なら教えてほしい」というように、ご相談者の「本音」としてはふたつありますよね。

「なにをどう考えても、明らかに安全だ」という場合には、ご相談にお越しになる人も少ないでしょうから、実際には、「やや厳しいかな」というご相談のほうが多いかもしれませんね。 ただし、「今回の購入は、残念ですが見送りましょう」という結論に至ることは滅多にありません。 安全に返済し終えるまでに、どのような工夫が必要なのかを考えることから始めないといけませんから。

 

住宅ローンの安全性

住宅ローンを借りることが不安な気持ちを払拭するためには、「家計の将来像」を具体的に描いてみることが大切です。 長期的な家計分析をもとに、住宅ローンの返済についても完済までどのように付き合っていくのかを試算してみます。

住宅ローンの「損得」や、一般的な「テクニック」のような情報はいくらでも手に入れることができますが、「わが家の家計」はもちろん、「わが家の暮らし」を元にした情報というのはどこにも存在しません。

いつ頃、どんなお金が、どのように必要になり、そのときわが家のお金は……

将来の家計の様子が具体的になるだけで、それまでの「不安」な気持ちが軽くなります。 そして、わが家の将来家計についての「強み」や「弱み」がはっきりすると、より具体的な対策を考えることができるようになります。 もちろん、住宅ローンの返済計画だけではなく、希望する家族の暮らしについて「長く」「広く」考えることになりますから、住宅購入は長期的な家族のライフプランをしっかり考えるには最適のタイミングです。

 

住宅ローンにもライフプランを

 

 

ライフプランニングに、自分自身の「たな卸し」を

やりたいことがたくさんあって、なかなか絞り込めない、というのはある意味幸せなことかもしれません。 年齢を重ねると、それまでの経験が逆にジャマをして、自然と「あきらめてしまっていること」が増えたりしませんか? 「本当にやりたかったことがあったはずだ」を探すことも、徹底的にお手伝いさせていただきますよ。(笑)

 

ファイナンシャルコーチング

ライフプランをとことん考えていくと、どうしても優先順位をつけられないライフイベントも出てきます。 そんな場合にも、自分自身の「たな卸し」をしてみると、はっきりとしてくることがあります。 ライフプランは人生そのものです、お金のことばかり考えていても解決しないことだってたくさんあります。

 

「お金はとても大切だが、お金が全てではない」

 

ライフプラン相談は、とても奥が深いものです。 豊かで安心な暮らしへのアプローチの方法は、その人の価値観によっていくらでもあります。

 

ライフプラン相談は、経験豊富なライフプランラボへ

 

終活に必要な、親子のコミュニケーション

終活はライフプランの締めくくりです。 ライフプランニングに夫婦や家族のコミュニケーションが欠かせないのと同じように、終活にも夫婦、家族とのコミュニケーションが大切です。 特に、老親と子ども、子どもの家族を交えた終活の準備が、これからの時代には必要になってくるでしょう。 終活の話題としては、今のところ葬祭などに関する情報が多いように感じますが、一方で老後の介護や看護に関するニュースも気になるところです。

 

終活に親子のコミュニケーションを

老後の医療や住まいについても、選択肢は一気に広がりつつありますが、「私にはまだ早い」と感じている方も多いはずです(それもムリはありませんが)。 老親の暮らしを心配する子どもにとっても、終活に関する話題を積極的に切り出すのは難しいことなのかもしれません。

突然、年老いた両親の看護や介護という場面に遭遇したとき、何の準備もないままでは子どもとしても不安で一杯になります。 いつ、どんな状態でやってくるのかわからないことだから準備することは難しいということではなく、「わからないことだからこそ、早いうちから少しずつ時間をかけて考えていこうね」というきっかけが生まれればいいですね。

 

終活もライフプランの重要なテーマです

 

欠かせないライフプラン分析に、大切なのは夫婦のコミュニケーション

家計全般に関わるマネープランを考えるときはもちろん、そもそも希望する「生き方」「暮らし方」を考えるときにも、ライフプラン分析は欠かせないものです。 「生き方」「暮らし方」という表現が大袈裟なら、ライフスタイルでしょうか。 自分らしいライフスタイルの実現には、個々の価値観を大切にすることが必要ですが、夫婦や家族の場合にもお互いの価値観を共有する必要があります。 お互いの価値観を大切にするためには、その前にお互いの価値観を知り、理解する必要がありますが、意外に難しいことかもしれません。

夫婦や家族の生涯生活設計、つまりライフプランを考えるときに、長期的な家計の裏付けを試算しながら進めていくわけですが、考えられる全てのものが手に入ることはありません。 お金がたくさんあっても、買えるもの、手に入れられるものは限られています。 また、「ムダ」を「悪」だと決めつける必要もありませんし、少しの「ムダ」が精神的な「ゆとり」につながることもあります。 世の中、難しいです。(笑)

 

コミュニケーション

写真は、豊かで安心な暮らしを維持するために、希望するライフイベントの優先順位を探って試算している様子です。

 

不安のあまり、節約しすぎてしまったり、本当に手に入れたいものを気づかないうちにあきらめていたりすることも多いのですが、ライフプランをしっかりと考える目的は、「本当に欲しいものを、確実に手に入れること」です。 日々の生活のなかで、夫婦のコミュニケーションもバッチリだと感じるご相談者の場合、ライフプラン分析のなかで生じる問題点の解決もスムーズに進む傾向があります。

日頃のコミュニケーションを通じて、お互いの考え方や価値観について自然と理解できているって素晴らしいなと感じます。 それは、結婚生活が長いからという理由だけではないように思います。 もちろん、お金についてもあっけらかんと話せるような状態が望ましいでしょう。 家計管理の方法はいくらでもありますが、夫婦のコミュニケーションが大切だという場面は意外に多いのかもしれませんね。

 

もちろん、ライフプランニングは夫婦だけでなく、シングルにも必要です

 

リタイア後の資産運用にも、ライフプラン分析は欠かせない

老後の生活設計では、家計の年間収支、特に収入面の変動幅が少なくなるという特徴があります。 つまり、預貯金を中心とした資産と支出をコントロールすることが現役時代よりもシンプルになるということですね。 ただし、老後の医療や介護、住まいといった部分では不安要素もあります。 個人の価値観やライフスタイルに影響を受けやすいという意味では、やはりライフプランを立てることが大切になってきます。

老後といっても、まだまだ健康で活動的な人が多いですから、その気になれば資産運用をスタートすることも可能です。 資産運用を考える場合に、最初に考えるべき最大のテーマは「リスク許容度」です。 希望する老後のライフイベントやライフスタイルを守るために、どの程度のリスクまで許容できるのか、具体的に判定しておくことが必要です。 そのためにも、自身の暮らし方について、いろいろな選択肢を元にしてもう一度考えてみたいですね。

 

老後の資産運用

資産運用にも、目標とするリターンを設定することが大切です。 許容できるリスクの範囲内で、どれくらいのリターンを目指すのか、そして、その結果が自身が希望するライフスタイルを実現できることはもちろん、ストレスにならないように配慮することが大切です。

 

大切なのは資産運用をすることではなく、ライフプランの実現です。

 

老後の資産運用

資産運用といっても、保守的なものから、積極的なものまでたくさんの方法があります。 まずは自分自身の運用方針をしっかりと定めるところから始めるべきですが、その場合に大切なことがライフプランをしっかりと立てることです。

老後の暮らしは多様化していて、これからもますます選択肢は増えていきます。何が「ごく当たり前の老後」や「普通の暮らし」なのか、わからなくなる時代になるのかもしれません。 精神的な安定や、ゆとりある家計の裏付けは大切です。 希望する日々の暮らし方から、逆算する家計管理の考え方は、現役時代もリタイア後も同じく大切なことです。

 

老後の資産運用やリタイアメントプランニングも、ライフプラン分析から始めます

 

住宅ローンの返済計画にも、ライフプラン分析は欠かせない

「わが家にとって、安全な住宅ローンの金額って?」というのは、住宅ローンの返済計画のことです。 住宅ローンのシミュレーションを何パターン繰り返してみても、月々の返済額や総返済額を比べているだけでは納得できる結論に至らない場合も多いのではないでしょうか。 あと、住宅ローンの返済期間については退職後の例えば70歳までになるけれども、繰り上げ返済を頑張ってするつもりだし、最悪、退職金もあるから……、というケースも良く見かけます。

住宅購入から数年経って、子どもの教育費用や家計全般、老後の生活設計などのご相談にお越しになるご相談者の場合、「最初は、頑張って繰り上げ返済をするつもりだったのに……」というのもよくある話しです。やはり、住宅購入は大きな買い物ですし、住宅ローンについても長期間のお付き合いになりますから、年収に占める住宅ローン返済額の割合や、家賃プラス固定資産税、その他の費用などを見積もるだけで返済計画が安全なものとはいえない場合も多いようです。

日々の暮らし方は、人それぞれです。ライフスタイルや価値観も違いますから。

 

このグラフは、長期的な家族のライフイベントをもとに作成した「家計のキャッシュフロー表」から、将来の貯蓄残高の推移を予測したものです。 (繰り上げ返済をしないブルーの折れ線グラフと、繰り上げ返済をした場合のピンクの折れ線グラフ)

住宅ローンの繰上げ返済

ちょうど、35歳で住宅を購入し、70歳まで返済が続く住宅ローンになっていますが、繰上げ返済について「いつ頃」「いくらぐらい」可能で、繰上げ返済をすると長期的な家計にどのような効果があるのか試算したものです。 具体的に説明すると、300万円の繰上げ返済を7年目と14年目の2回行うことで、住宅ローンの返済期間は8年3ヶ月短くなり、総返済額にして約570万円の節約につながっています。

もちろん、子どもの教育費用の準備や、現役時代を通じて貯蓄残高に不安のないようにムリのない範囲の金額になっています。(ムリのない範囲というのは、あくまでもご相談者の心理状態に配慮したものです) 結果、総返済額で節約できた金額がそのまま老後の生活設計にゆとりを生むこととなっていますね。

住宅ローンの繰上げ返済を前提にするなら、具体的で実現可能な目標設定が必要です。 もちろん、繰上げ返済を考えない場合でも、長期的な住宅ローンと安全に安心して付き合ったいくためには、長期的な家計分析が欠かせません。 妻がパートに出る予定だからというのであれば、いつ頃から、どれくらいのペースで、いつまで働くのか、といったように試算を積み重ねていくことが必要です。 あと、住宅ローンは、生命保険・損害保険・教育費用と合わせてトータルで考えることも大切です。

 

ライフプランラボの住宅ローン相談は、ライフプラン分析を重視しています

 

消費税が上がるっていうのに、火災保険、地震保険まで!

タイトルどおりです。(汗) 消費税増税は2014年4月からに決まりましたが、火災保険と地震保険も以前からささやかれていたように値上げが現実のものになりそうです。 新聞各社の報道によると値上げ幅は、火災保険で3~5%、地震保険は全国平均で15.5%くらいになりそうだということです。 地震保険の値上げ幅については大きく感じますが、「全国平均で」とあるように地震の危険度に応じて都道府県ごとの格差を見直したり、建物の耐震性能に応じた割引き拡大があったりと、一律にいくら値上がり(場合により値下がりもあり得る)すると決められない内容となっています。 いずれにしても、大幅アップの場合もありますので、気になる人は早めに情報収集しておきたいですね。

火災保険、地震保険の見直しを

 

現在契約している火災保険、地震保険の保険期間や保険料の払い方によっては、当面の値上がりによる負担増をやわらげる方法もあります。 また、このブログでも何度も記事にしているように、台風や竜巻などの自然災害リスクも高くなっていることですから、この機会に火災保険・地震保険の契約内容について再度の確認をしてみることをお勧めします。

 

火災保険は、火事だけに備える時代ではなくなっています。 「火災、落雷、破裂・爆発」といった火災に関する補償はもちろん、「風災・雹(ひょう)災、雪災、水災」というような自然災害によるリスクにも備えることができます。 例えば、「水災」を補償の対象からはずすことで、保険料を節約することは可能ですが、マンションの上階だから、高台だからという単純な理由だけですぐに判断するわけにもいきません。 河川が氾濫したときの浸水想定区域や、豪雨による土砂災害警戒区域など、ハザードマップで簡単に調べることができますから、いろいろな情報を集めたうえで慎重に検討したいものです。

 

建物の構造や仕様はもちろんですが、周囲の建物との関係、立地環境、その土地独特の気候風土など、考えることはたくさんありますが、必要な補償、不要な補償を上手に選んで無駄なく安心な契約にしておくためにも、この機会に火災保険・地震保険を積極的に見直してみてはいかがでしょうか。

 

住宅ローンはもちろん、損害保険に関するご相談もライフプランラボへ

 

 

 

すべての答えは、あなたの家計にある

「住まいの購入を決めたのですが、住宅ローンの金額について安全なものかどうか不安です」「子どもの中学受験を考えていますが、大学卒業までの教育費の負担にムリがないか不安です」「夫婦共働きですが、なかなか貯蓄ができなくて困っています」「給与体系や退職金制度が大きく変わって、老後の生活が不安です」

 

ファイナンシャルプランナーのところへご相談にお越しいただくきっかけは幅広いです。 住宅ローン相談や教育費相談、他にもたくさんありますが、実はほとんどが「ライフプラン相談」なのです。 「一般的な」「平均的な」という情報はいくらでもありますが、「わが家の場合に適した」という情報はどこを探しても見つかりません。 ライフイベントの計画を立て、家計のキャッシュフロー表で長期的な家計の様子を予測し、さまざまな問題点についての解決策を考えていくという、多面的アプローチが必要だからです。

大切な日々の暮らし

 

わが家が希望する「生き方・暮らし方」によって、わが家の将来の家計は大きな影響を受けます。 「一般的な」「平均的な」情報を参考にすることは構いませんが、当てにすることすることはできません。 お金だけの問題ではなく、ライフスタイル全般、価値観は人によって違って当然だからです。

 

わが家が本当に望んでいる「生き方・暮らし方」を考えること。 希望するライフプランを実現するための近道は、あくまでもわが家の家計にあること。 ファイナンシャルプランはあくまでも「手段」、「目的」はライフプランですから。

 

ライフプランラボのライフプラン相談

 

 

老後を生きるのは、自分自身

「老後の生活設計に不安がある」というのがきっかけで、ご相談にお越しになる人も多いのですが、タイミングとしては子育てが一段落してリタイアの準備をという場合と、リタイア後しばらくしてからという場合もあります。 もちろん、退職後の生活設計を考えるには、早いほうがいいのは間違いありませんが、早すぎても情報不足の面があります。 お金の面だけではなく、まずは自分自身がどのような老後の生活を希望するのか、ということについて本当のところを考えてみたいですね。

 

すぐに答えが出ることばかりではありませんが、現役時代に多くの制限があったために自然とあきらめていた「何か」が、きっとあるのではないでしょうか。

別荘の門

 

退職金があれば、流動資産は生涯で最も大きくなっているかもしれません。 退職まで時間がある場合には、少しでも努力して資産形成をという気持ちもわかります。 資産を増やすにも、お金を使う目的や時期が明確になっているほうが安全です。 資産運用のリスクについては、資産運用を始める前にリスク管理についての準備が整っていることが必要です。

 

「健康で、それなりにお金に困らない普通の生活であればいい」という「普通」ですが、それは人によって違います。 「本当に求めていた暮らし」を実現するために、人生を振り返ってみませんか。 資産運用やリスク管理の方法はいくらでもあります。 しかし、その方法を決定するためには、自分自身のライフプランがしっかりと描けていることが前提です。 難しいことではありません。 まずは、やりたいことを全部書き出すことから始めましょう。

 

宝塚のファイナンシャルプランナー ライフプランラボ

 

 

消費税増税で、「必要なモノ」と「欲しいモノ」についてもう一度考えてみる

自動車や大型家電など、「そろそろ買い替えないといけないかも」と準備しているものは、どこの家庭でもたくさんあると思います。 子どもの金銭教育には、「必要なモノ」と「欲しいモノ」との違い、という考え方がよく登場しますが、それは大人の家計管理でも同じです。 「必要なモノ」については、必要になる時期と、必要になる金額を見積もっておくことが大切です。 ところが、予想外に早くその時期が来てしまったり、思ったよりも高額になってしまったりということもよくある話しですね。 大型家電については、「ひとつ故障すると、次々に……」という経験をおもちの人も多いと思いますし、「急な出費が続いて痛いな」というのが典型的なパターンでしょうか。

少額でも積み重なると

 

さて、2014年4月には消費税の税率が上がります。 かねてから心積もりしていた「例のモノ」を、前倒しで購入するのかどうか……。 単純に考えれば税率アップの前に購入するのがお得ですし、「よし!ここはわが家も経済に貢献しよう!」ということで構わないわけです。 ところが、住宅取得に関しては、住宅ローン減税の大幅拡充だけではなく、「すまい給付金」という新しい支援策も登場しています。 また、自動車に関しては、自動車取得税や重量税の軽減や廃止といったことが予測されています。 結局、「増税前か、増税後か、どっちか得なんだ」という判断も難しいことになりましたね。(汗)

 

ま、ここはシンプルに、「どうせ必要なモノだから、増税前に買っておこうか」という判断でいいと思います。 買おうと思ったら、早く手に入れたいというのが「人情」というものです。

 

消費税が最初に導入されたのは、1989年のことでした(税率3%)。 その後、5%に税率を引き上げたのは1997年です。 私たちの生活にとっても身近な消費税ですが、久しぶりに税率アップが決まったことをきっかけに、わが家の消費行動を見直してみる良い機会ではないでしょうか。

 

「必要なモノ」は、本当に必要なモノなのか。

「必要なモノ」に、欲しいレベルの装備やオプションは付属していないか。

「必要なモノ」だが、購入時期はもっと先でもよくないか。

 

なんとなく、このように並べてしまうと、「ガマン」を強いられているような印象がありますが、ほかにも、まだまだありますよね。 「欲しいと思っているモノが、実は必要なモノじゃないか」というパターンもありそうです。「欲しいモノ」をガマンして、「必要なモノ」を確実に手に入れることは大切ですが、「欲しいモノ」だって、たくさん手に入れたいですから、そのために普段の家計管理を意識しておきたいものですね。

 

 わが家の価値観はライフプラン相談で