ひとりぼっちが嫌でレンタルフレンド?

読売新聞の電子版に、便利屋さんのレンタルフレンド(友達代行)というサービスがあって、利用者がそこそこいるという話題が掲載されていました。 「行きたい場所があるけれども、一緒に行く相手が居ない」というニーズがあれば、そんなサービスが生まれるのも時代でしょうか。 それに、友達が居ない人が友達代行のサービスを利用することによって、友達づくりのきっかけが生まれたりすることがあるとすれば、「そんなことまでお金で解決するの?」と、否定ばかりしていられないのかもしれません。

 

結婚後の生活設計についてがきっかけでお越しになった、20代のある若い新婚さんのご相談のとき、お子さんについての話題になったときに、「子どもは欲しいけれども、ニートや引きこもりになったらどうしよう」という反応があって驚いたことがあります。 今では、ニートや引きこもりといったことも、それくらい普通?になったということでしょうか。 冒頭の記事でも、大学生の不登校が増えていることが紹介されていましたが、ニートや引きこもりの問題については、すでに10代や学生だけの問題ではなく、30代や40代といった世代まで広がっているのが現実です。 本当に「ひきこもり」になってしまった場合、一歩を踏み出すのは並大抵のことではないと聞きます。

行き交う人々

私自身、ライフプランを専門にした仕事をしている関係もあって、10代の子どもたちを対象にした次世代育成支援活動を行うNPO法人と、大人を対象にしたまちづくり活動や異業種交流・婚活支援を展開しているNPO法人で活動していますが、そうした活動を通じて感じるのがコミュニケーションスキルです。 とはいっても、それも個性ですから、他人とのコミュニケーションが得意な人がいる一方で、苦手な人もいるというのも当たり前のこと。 人それぞれで構わないのですが、要は「バランス」ということのように思います。

 

私も、NPOでそんな活動をしているからといって、知らない人とのコミュニケーションが得意なわけでもなんでもありません。 仕事関係や地域でも、交流会とかはどちらかというと苦手なほうです。 無理のない範囲で続けているうちに、なんとなく慣れてきたという感じでしょうか。 「少しくらいガマンを強いられることがあっても、続けているうちに楽しいことだってあるさ」と、肩の力を少し抜いて動き始めることができればいいですね。

 

 

老後は、毎日が日曜日で悠々自適?

老後は、毎日が日曜日みたいなもので「悠々自適な生活」って憧れた時代も過去のものになったのでしょうか。 悠々自適な生活というのにも生活の基礎となる収入面での裏づけが必要ですが、肝心の年金に対する信頼性が揺らいでしまっては不安ですね。 「定年を迎えてもまだまだ元気、これまで時間がないためにあきらめてきたたくさんの趣味やスポーツなど、思いっきり楽しみたいな」という活発な夫がいる一方で、「仕事があるなら、元気な間はずっと外で働いて欲しい」という妻も多いのが現実です。

 

定年で退職した人たちの多くが自分たちの欲していたものは長期休暇だったことを知る

 

「悠々自適」=「贅沢」ということでもないはずですし、「自由な時間」を贅沢だと感じる人もいれば、「潤沢なお金」こそ贅沢だと感じる人もいるでしょう。 いずれにしても、それぞれのライフスタイルということになってきそうですが、住宅ローンの返済や教育費用の負担から解き放たれた老後の生活設計ですから、「自分らしい暮らし」を送りたいというのは誰しも共通の願いなのかもしれません。

自分らしい老後の暮らし方

老後や定年とはいっても、これからの時代は、それまでの生活をリセットして全く違った第二の人生がスタートするというよりも、 少しずつ時間をかけて第二の人生に移っていくというイメージのほうが近いようですね。 現役時代よりも年収は大幅に少なくなるが、その分、自分の時間が増え、自分らしい暮らし、地域住民として地元に溶け込んでで過ごすことが増えるというのも「贅沢」だと思いますがいかがでしょうか。

 

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変化の時代に求められる「フレキシビリティ」

自宅にある懐中電灯ですが、乾電池のスペアは大丈夫ですか?

単1~単4乾電池どれでもOK パナソニックが”究極の防災ライト”

「いざというとき、そこらへんにある余った電池ですぐに使える」というのは、意外に大切なことかもしれません。 「ありそうでなかった」商品ですね。 「防災の日」は9月1日ですが、防災関連グッズのお手入れを忘れた人は、年末の大掃除といっしょに済ませておくとスッキリしますね。 どの乾電池でも1本で点灯するという柔軟性は、「普段はあまり使わないが、急に必要になるかもしれない」という懐中電灯のようなモノにはピッタリです。 逆に、普段から常にお付き合いしているからこそ、フレキシブルな考え方が求められるものもあります。

フレキシビリティ

それは、私の専門でもあるライフプランに関わってきますが、そのなかでもマネープランの領域です。 特に、住宅ローンや生命保険のように、長期間のお付き合いが必要なものです。 積み立て方式の個人年金なども同じですが、長く付き合っていくという前提にあるものほど、その前提条件の変化についてフレキシブルなものかどうかということが重要になってくるのです。  長く続けるものだからこそ、ライフスタイルの変化などによって、場合によっては大きくな修正が必要になるプランなのか、よほどのことでもない限り修正が不要なプランなのか、将来のことはわかりませんが、プランを決めるときにはいろいろな可能性について考えておくことが大切です。

 

変化が激しく、先の見通しを立てにくい時代だからこそ、フレキシビリティが求められます。

 

「こんなことがあるかもしれないが、そんなときには、こんな方法もある」っていう複数の選択肢や、心の準備とか、いざというときに慌てないためには必要ですよ。

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今度は、「デパ婚」

2005年から7年間にわたる大改装を終えた阪急梅田本店は、10月の先行開業から11月の全面開業の約1カ月間で累計来館者数400万人を記録したようです。 全面開業初日には約17万人が訪れたとのことで、昨年、増床した大丸梅田店や新たに出店した三越伊勢丹、大阪ステーションシティのオープンと、賑やかな話題が続きますが、あまりの人出に戸惑う人も多いようです。

 

大きく変貌するのはキタでけではなく、ミナミでは日本最大の売場面積となるあべのハルカス近鉄本店の先行開業が2013年春に予定されています。 同じように、東京スカイツリーや、工事の終わった東京駅丸の内駅舎などの賑わいも続いていますが、相変わらず苦戦を強いられている周辺都市の駅前商業施設や商店街などと比較すると、あまりにも対照的で考えさせられることもありますね。

 

 阪急が梅田本店で”模擬結婚式”開催 「デパ婚」で若者需要掘り起こす

 

阪急梅田本店のリニューアルで最大の特徴となったのは、4フロアーを吹き抜けにしたイベントスペース「祝祭広場」ですが、この広場を見たいと訪れている人も多いようです。 今後、どのようなイベントが開催されるのかにも注目が集まっていますが、ここでは、「デパ婚」という新しい言葉が登場しました。

 

「派手婚」「地味婚」に加えて、レストランウェディングやガーデンウェディングと、結婚式場やホテルでの結婚式だけでなく、より個性やこだわりを大切にする時代の変化に、いち早く対応したということでしょうか。

ウェディング

結婚をきっかけに、独身時代の「私らしさ」に加えて、「あなたらしさ」や「私たちらしさ」も共有していくというように、「2人の価値観」を大切に考えるライフスタイルはカッコいいですよね。 結婚後の家計全般についてのご相談にお越しになる新婚さんが、お互いの価値観を認め合い、一緒に将来のライフプランについて夢を語れるようなご相談者の場合には、相談を受けている立場の私としても、とても清々しく、気持ちのいいものです。

夫婦、そして、家族の「生き方」「暮らし方」について話し合うことが大切なのはいうまでもありませんが、将来、お金のことで振り回されたりしないように、経済的な裏付けを考えておくことも大切です。