多様な選択肢と、どのように向き合うのか

以前は、「地味婚」のひとつだけだったのですが、最近では、「ナシ婚」「スマ婚」「楽婚」というように、呼び方もスタイルも多様化しているようですね。 経済的事情が背景にあるとはいえ、これも「自分らしさ」を大切にする、価値観の多様化というのも大きいのでしょうか。

これについては、「先々の生活も考え、手軽にすませるのもよい」と考えるのか、「 先々の思い出も考え、ちゃんとやった方がよい」と考えるのか。 ちょっと待ってください、どちらも「先のことを考えて」っていう意味では似ていますよね。 つまり、その場の勢いで結論を出すのではなく、長期的な視野で考えてみましょうという意味では同じように感じます。

ただし、「どちらか選びなさい」となると、私の場合には、後者の「先々の思い出も考え、ちゃんとやった方がよい」という立場に賛成です。

結婚式

 

「思い出」を大切にするということありきではありませんが、それこそウエディングのメニューも多様化していることを考えると、お金のかけ方にもいろいろとあるはずですし。 それに、結婚となると、それまでの独身時代と違って、お互いの家族や親戚との関係もあります。 長いお付き合いになるわけですから、単なる節目のイベントということではなくて、「夫婦の思い出」だけではないたくさんの意味があるのではないでしょうか。

 

「結婚式や披露宴をどのようなものにするのか」これだけを考えるのにも、お金の問題だけではなく、日取りや招待客をどこまでにするのかと、解決するべき課題は多岐にわたります。 若い2人が、お互いの意見や考えを尊重しながらコミュニケーションをとるという意味では、これから始まる長い夫婦生活にとって最初の「試練」ではないでしょうか。(大袈裟?)(笑)

 

将来、実現したい「生き方・暮らし方」を考えるには、「予算」というお金の問題がつきまといます。 お互いの価値観を認めながら共有していくことが希望する暮らしの実現への一歩になります。 たくさんの夢や希望を話し合い、多くの選択肢を見つけることで、優先順位もはっきりとしてくるものです。 それが結婚式や披露宴をしないという結果になったとしても、代わりに手に入れることができた「モノ」本当に手に入れたい「モノ」であればハッピーです。

 

 

 

ズバリ!ライフプランを考える

ライフプランを考えることの大切さを、いつも書いている、このブログですから……

政府、10代から「女性手帳」導入 骨太の方針で調整 何歳で妊娠? 人生設計考えて msn産経ニュース

「女性手帳、よいと思う。女性はもっと身体のことを知るべき」と、強く賛成する立場です。

女性だけではなく、男性も読めるような内容にして、男女とも一斉に配るくらいでもいいのではないでしょうか。 もちろん、「少子化対策」のもとに予算を配分するわけですから、あまり大風呂敷になってもいけませんが、「子どもをもつ」ということについては、女性だけではなく、男性も一緒になって考えておくべきだと感じるからです。

子育て

 

晩婚化、晩産化の影響は、出産のリスクについてだけではなく、ライフプランについても大きなものとなります。 結婚する・しない、子どもをもつ・もたない、という選択肢については、早いうちから考えておく必要があります。 ライフプランのなかでも、「家を買う」「子どもを育てる」というのは、長期的に大きな支出を伴うイベントですから、じっくりと時間をかけた家計管理が有利になるからです。

 

子どもの教育について、大学卒業まで考えるのであれば、最短でも22年かかります。 住宅ローンの返済期間も30年から35年というのが一般的になっています。 晩婚・晩産となれば、大きな支出が短い期間に集中することになってしまいます。 「子どもが欲しいのになかなかできない」という人にプレッシャーを与えることばかりになってもいけませんが、将来、希望する幅広い「生き方・暮らし方」を考えるきっかけとして、「女性手帳」に期待したいですね。せっかくですから、高校卒業時とか、成人の日の式典とかで男女一斉に配布できるような出来上がりを期待しています。

 

 

できちゃった婚にも、ふたつある

え~っと、何度も読みましたが、いまいち意味がわかりません。(汗)

キスまでする男友達「キスフレ」、36%の女性が「いる」と回答! マイナビニュース

「キス」と「真剣な恋愛」との関係が! き、きっ、キスフレ!(愕) これって、男性側の意見も聞いてみたいと思いませんか? 私だけ?(泣) 「キス」って、正式にお付き合いをしているか、そうじゃなくても、正式なお付き合いに移るための「儀式」のようなものではないのですか? あ、古いですか、そうですか。(笑) この調子じゃ、「できちゃった婚」についても、いろいろと言っていられないかも。

結婚

 

あ、「できちゃった婚」という言葉自体が、「もう古い!」と言われそうですね。(汗)

「できちゃった婚」→「でき婚」→「おめでた婚・授かり婚」(←今ココ)

同じことでも、呼び方が違うだけでも、「後ろめたさ」という意味ではずいぶんと印象が違うものです。 ま、一切を否定するわけではありませんが、出産というのはライフプラン上からも「かなり大きなイベント」ですから、少し感じることを……。

 

タイトルに「できちゃった婚にも、ふたつある」と書きましたが、「できちゃってもいい、できちゃった婚」と「できちゃうには、まだ少し早いできちゃった婚」があります。 ややこしいです。(笑)

 

もちろん、その理由は、「親になる心構え」と「経済力」です。 もちろん、準備不足でも立派に子どもを育てている親だってたくさんいますが、ライフプランに大きな影響を与えるイベントですから、事前の計画や準備を大切に考えておきたいものです。 親になるために必要な「自立」と「自律」、お金だけが人生でもありませんが、希望する「生き方・暮らし方」についても、二人で話し合っておきたいですね。

 

 

 

今度は、「デパ婚」

2005年から7年間にわたる大改装を終えた阪急梅田本店は、10月の先行開業から11月の全面開業の約1カ月間で累計来館者数400万人を記録したようです。 全面開業初日には約17万人が訪れたとのことで、昨年、増床した大丸梅田店や新たに出店した三越伊勢丹、大阪ステーションシティのオープンと、賑やかな話題が続きますが、あまりの人出に戸惑う人も多いようです。

 

大きく変貌するのはキタでけではなく、ミナミでは日本最大の売場面積となるあべのハルカス近鉄本店の先行開業が2013年春に予定されています。 同じように、東京スカイツリーや、工事の終わった東京駅丸の内駅舎などの賑わいも続いていますが、相変わらず苦戦を強いられている周辺都市の駅前商業施設や商店街などと比較すると、あまりにも対照的で考えさせられることもありますね。

 

 阪急が梅田本店で”模擬結婚式”開催 「デパ婚」で若者需要掘り起こす

 

阪急梅田本店のリニューアルで最大の特徴となったのは、4フロアーを吹き抜けにしたイベントスペース「祝祭広場」ですが、この広場を見たいと訪れている人も多いようです。 今後、どのようなイベントが開催されるのかにも注目が集まっていますが、ここでは、「デパ婚」という新しい言葉が登場しました。

 

「派手婚」「地味婚」に加えて、レストランウェディングやガーデンウェディングと、結婚式場やホテルでの結婚式だけでなく、より個性やこだわりを大切にする時代の変化に、いち早く対応したということでしょうか。

ウェディング

結婚をきっかけに、独身時代の「私らしさ」に加えて、「あなたらしさ」や「私たちらしさ」も共有していくというように、「2人の価値観」を大切に考えるライフスタイルはカッコいいですよね。 結婚後の家計全般についてのご相談にお越しになる新婚さんが、お互いの価値観を認め合い、一緒に将来のライフプランについて夢を語れるようなご相談者の場合には、相談を受けている立場の私としても、とても清々しく、気持ちのいいものです。

夫婦、そして、家族の「生き方」「暮らし方」について話し合うことが大切なのはいうまでもありませんが、将来、お金のことで振り回されたりしないように、経済的な裏付けを考えておくことも大切です。

 

 

 

 

婚活も、おひとりさまも、準備することは同じ

ここ1~2年ほどのことだと思いますが、私が普段活動している兵庫県の宝塚市内やお隣のあちこちの地域で「バル」の開催が増えています。 「街バル」ともいうようですが、飲み歩き・食べ歩きのイベントで楽しいですよね。 飲食店だけに限らず、地域の商店が集まったスタンプラリーや、スイーツ限定の食べ歩きなど、他にも工夫を凝らしたイベントが増えているようです。

 

「街コン」って、聞いたことがありますか? バルにも似た、地域振興イベントのひとつですが、街ぐるみの巨大な合コンイベントですね。 時代は、「婚活ブーム」なのでしょうか、それとも「おひとりさまブーム」なのでしょうか?(汗)

 

そんなところに、阪急メンズ東京とプランタン銀座が「合コン」付き福袋を販売するというニュースがありました。 合コンや街コンに着ていくコーディネートを提案し、お得感のある福袋に詰めて、両店内にあるカフェなどで開催する合コンもセットになっているとか。 なるほど、いろいろと考えるものですね~。

合コン

 

少子化、晩婚化、晩産化といったキーワードがよく話題になりますが、ライフプランラボへお越しになるご相談者の方も、30代後半からの教育費用や、40代での住宅購入に関する内容が増えています。 どちらの相談内容も、意外と早くやってくる老後の生活設計に大きな影響があるのですが、このタイミングでは短期的な課題と感じている人が多いようです。

 

子どもを希望する場合には、子どもの教育費用の総額がどれくらいになるのか? 住宅購入を考える場合には、住宅購入と維持に関する総額がどれくらいまで許容できるのか? 世代的にも収入は増えていて、貯蓄などはそれなりに準備できているとしても、普段の生活水準などが微妙に影響を与えたりすることもあります。 特に、結婚・出産・住居購入などの大きなライフイベントについては、長期的な家計の裏付けをもとに考えていくことが大切です。

 

晩婚だから…、おひとりさまだから…、というものではなく、ライフスタイルに合わせて、希望する「生き方」「暮らし方」について考えると同時に、そのための「予算」を立ててみることも必要な時代になっています。