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2014.04.23
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教育費相談
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子どもができると、それまでとは一変して家族のイベントも多くなります。 なにかと慌しく追い立てられる毎日になりますが、そんな中でも子どもの教育費用の準備を考えるきっかけは必ず訪れます。(汗) 子どもの教育費を準備するというと、まずは学資保険ですね。 出産のお祝いなどを貯めておこうと、近所の郵便局で口座を作ることも多いでしょう。 そんなときに、学資保険のポスターやパンフレットを見ないで通り過ぎるわけにもいきません。(笑)
子どもの教育費を準備するのにもいろいろと方法があります。 もちろん学資保険や子ども保険のような「保険型」の商品を使わなくてもいいのですが、「学資保険」という名前がついているだけあって、なかなか合理的な商品設計になっているものです。 貯蓄目的に特化したものから、多彩な保障機能を網羅したものまで、選択肢はたくさんありますから家計の現状やライフプランに合わせて選びたいものですね。
今回は具体的な学資保険の選び方という話しではありません。 学資保険で将来の教育費の準備をしておこうというのは、長期的な家計管理としても必要なことですし、決して間違ったことではありません。 ただし、日頃のご相談を通じて、「ちょっと残念……」というケースも意外に多いので、そんなところを少し書いてみたいと思います。
「子どものためだから」と、教育費を準備する親心は当然として、頑張りすぎてしまう人が多いように感じます。 毎月の積み立て金額(ここでは保険料)を決める際、ゴールになる金額をできるだけ多く設定してしまうことってありませんか? 子どものためだし、いずれにしても貯蓄になるんだからと、月々の貯蓄額が多すぎて数年先の家計を脅かすことになっても困ります。 「脅かす」といっても大袈裟なことではありません。 これから住宅を購入するような場合であれば、住宅ローンの頭金や諸費用を準備することも必要ですし、住宅購入以外にも家計全体として「いざというときのための貯蓄」は必要ですから。 子どもの教育費用を準備しようという場合、最初に「もし、月々の負担が厳しくなって、支払いがきつくなったらどういう見直しの方法があるんだろう?」というところまでは、なかなか考えも及ばないと思います。 頑張って貯めなければという「意気込み」は大いに結構なのですが、やはり、長期的な家計とのバランスに配慮したプランにしておきたいですよね。
子どもの成長とともに、家計の支出も増えて当然です。 貯蓄にもいろいろな目的があると思いますが、「少し長く、少し広く、家計の様子を俯瞰してみる」という、ライフプランの考え方がここでも重要になります。 長期的な家計は、家族のライフプランを考えることからはっきりとしてきます。 もちろん、ライフプランは将来にわたって変化して当然ですし、貯蓄になるとはいっても、「柔軟に、変化にも対応しやすいプラン」という目線を忘れないようにしたいものです。
最後に蛇足になりますが、「子どもができたら、まずは学資保険」というのは、間違いではありません。 ただし、それよりも前にお父さんとお母さんの生命保険についても、もう一度、確認をして、必要があればしっかりと見直しをしておいてくださいね。
家族が増えたら、ライフプランニングのチャンスです
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2014.03.25
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住宅ローン相談
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なかなか住まいの購入に踏み切れない……。 というケースで考えられるものとして、「安全に返済していける住宅ローンの金額なんだろうか」というのがあります。 そのため、固定金利か変動金利か、元利均等返済か元金均等返済か、少しでも条件の良い金融機関はどこだろうか、というようにいろいろと悩むことが多いものです。 もちろん、住宅ローンは「借金」ですから、金利は低いほうがいい、借入金額は少ないほうがいい、というのは当然としても、ピッタリくる物件にはなかなかお目にかかれないものです。
……というよりも、住まいに対する価値観について、別の視点からも一度考えてみることが必要な場合があります。 住宅ローンの返済期間は、30~35年と長期間にわたることが当たり前になっていますが、「それだけ長い間、果たして本当に返済していけるのだろうか……」という心配が拭えないケースもあります。 ただし、多くの場合、勤務先の経営環境が芳しくない、転職の可能性がある、健康状態が気になる、子どもが多い、というように心配すればキリがないことかもしれません。 そんなことを気にしていると、そもそも家なんて買えないということでもありませんが、購入する物件の価格帯を考えるときに、少し別の角度からも比較してみてはいかがでしょうか。
多少、強引なところもありますが、以下のような条件での比較です。 毎月の返済額(ボーナス併用なし)だけでなく、下のグラフの残高推移にも注目してみてください。
グラフの残高推移では、10年経過時の住宅ローン残高を記載しています。
借入金額と返済期間によって、毎月の返済額や残債の減り方が違ってくることは、考えてみれば当たり前ですし、表やグラフの結果についても容易に想像できる範囲ではないでしょうか。 しかしながら、購入する家の10年後の価値を考えたときはいかがでしょうか。 3千万円の住宅ローン、返済期間30年で購入した家の10年後の市場価格は?なんて、現実にはわかりませんが、返済期間が短い場合と比較してみると、住宅ローンの安全性という意味では、新しい発見になる人もいらっしゃると思います。 ただし、ムリをしてまで借入期間を短くしたり、無謀な繰り上げ返済になってはいけません。 あくまでも、住まい選びの考え方のひとつですよ。
また、返済期間が短くなることで変動金利を選びやすくなる場合もあります。 金利が低くなれば、当然ですが、今回の比較はもっと違ったものになります。 新築がダメで、中古物件がいいとかいう議論でもなく、もっと安い物件を探そうとかいうことでもなく、30~35年の返済期間がどうしても心配だという人は特に、購入する物件の将来価値と、住宅ローンの残高推移にも着目してみてはいかがでしょうか。 そうそう、賃貸vs購入という議論でもありません。(笑)
個人的には、中古物件がもっと流通するようになり、みんなが管理や修繕を早めにすることの価値を共有し、「長く大切に住まう」ことが当たり前になれば、住まいの選択肢がもっともっと広がっていいのにな……、と考えたりします。 将来、買い替え(住み替え)の可能性がある人も、「住まいの価値」って考えておきたいですよね。
もちろん、住宅購入にもライフプラン分析は効果的です
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2014.03.12
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その他
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「FP面menが語る、現場声」というFPさん向けの有料のメールマガジンを3人で発行しているのですが、そのメルマガの企画から月に2回、Ustreamで番組を放送しています。 その録画を、私のYoutubeチャンネルでもシェアしていますので、興味のある人は、お時間のあるときにでもご覧くださいね。
毎回、姿勢の悪さを反省しながら、始まると忘れてしまう、残念な私。(笑)
内容は、かなりくだけた話しで、難しいことは一切ありません。
録画には、家計のキャッシュフロー表に関するものもあります。
ライフプランラボのYoutubeチャンネル
有料メールマガジン「FP面menが語る、現場声」
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2014.03.11
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その他
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何度か、このライフプランラボの公式ブログでも書いたことがあると思いますが、私は本業のファイナンシャルプランナーとは別に、ライフワークとしてNPO法人で活動しています。 2005年に特定非営利活動法人として設立されたC.U.P(カップ)という団体に所属していますが、設立当初は、金銭教育プログラム担当理事という立場で参加しました。 その活動の中で、ずっと以前から温めていた念願の「親子おこづかいゲーム」が完成し、事業として開催できるようにもなったのですが、NPO活動を継続するのはなかなか難しいこともあり、ここ5年ほどは、中核事業となっている「10代のためのボランティア講座」に集中した事業展開になっています。
今年で9年目になるボランティア講座ですが、年々、募集に苦労するようになり、時代(ニーズ)の変化があるのかと悩ましい日々ですが、ニーズが変化したというよりも、顕在化しなくなったような気もしていて、そうだとするとむしろ問題は大きくなっているのかと、悶々としています。(笑)
どんな内容の講座なの?ということについては、私がここに書くよりも、今回の大学生スタッフのメッセージを転載します。
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あなたは、今どんな生活をしてますか?
部活や勉強や学校のイベントに力を入れている人、
バイトをしている人
趣味に打ち込む人
大して何もしてないかな・・という人
いろんな人がいると思います。
「ボランティアって何?」
「社会ってどんなところ?」
「自分で何かやってみたい!!」
「新しい友だちをつくりたい!」
そんな人の思いに応えるのが、「10代のためのボランティア講座」です。
”ボランティア”というツールを通して、自分の生き方や社会との繋がりについて考える2泊3日のキャンプを企画しています!
3日間頭と体を使いながら、
いろんな人の話を聞いて
自分でじっくり考えるプログラムを用意しています!
また、社会で活躍する大人をたくさん呼んでいます。
人生の先輩のいろんな話を聞いてみませんか?
動機はなんでもオッケー^^
新しい出会いや新しい気づきをみんなで探しませんか?
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日時:3月21日~23日
場所:箕面市立青少年教学の森野外活動センター
集合場所:阪急箕面線箕面駅
対象年齢:13歳~18歳
募集人数:24名
参加費:16,500円
申込締切:3月14日
特定非営利活動法人C.U.P
お問い合わせは事務局(ライフプランラボ)まで
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特定非営利活動法人C.U.Pの公式ブログ(ボランティア講座の記事一覧)へ
最近は、情報発信の主体をFacebookページに移しました
周りの大人から勧められても、「めんどくさい」「忙しい」ということになりがちですが、「ピンっ!」ときそうな子どもたちに、少しでも興味をもっていただきたいので、あえてここで記事にしました。
「継続は力なり」(笑)
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2014.02.28
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住宅ローン相談
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「住宅ローンの返済が重荷で、生活費を切りつめる日々」……、貯蓄はなかなか増えずに、たまるのはストレスばかり。 このように、住宅ローンの負担感から、「わが家には無謀な住宅ローンの金額だったかな」と考えてしまいがちですね。 しかし、生活が厳しいのは、住宅ローンが原因とばかりは言えません。
そもそも、無謀な住宅ローンとはいっても、月々の返済額で考えた場合に、住宅購入前に住んでいた賃貸住宅の家賃に比べて、1.5倍とか2倍の返済額になっているようなケースも少ないと思います。 家賃程度の返済額で購入できます……、というのもよく見かけますし、固定資産税やマンションの場合の管理費や修繕積立金の負担はありますが、それによって極端に住宅関連費全体がはね上がるわけでもありませんから。
住宅ローンに責任を押し付けていても仕方のないことで、そもそも住宅ローンの返済計画自体が甘かったというよりは、住宅ローン以外の支出についての予測が甘かったという側面もあります。 「住宅購入は人生でも最大級の買い物だ」というのは間違いではありませんが、月々の家計支出総額が仮に50万円で、その50万円のうち、住宅ローンの返済額が30万円とか40万円とかになる人はいないと思います。 つまり、住宅ローンの返済についての負担が大きいと感じる場合にも、「家計全体で考えた場合には、まだまだできることはある」と、再度、今後の返済計画や家計管理について検討する材料はあるということですね。
家族みんなで希望する「「わが家の暮らし」、つまりライフスタイルですが、収入の多寡にかかわらず、「手に入れたいもの」や「実現したいライフイベント」については、長期的な家計の裏付けをもとに優先順位を考えてみることも必要です。
一度購入した住宅を簡単に手放せるはずもありませんし、住宅ローンの借り換えなどでメリットがある場合などは確実に実行していくことなどは当然ですが、やるべきことはそれだけではありません。 もう一度、長期的な家計について俯瞰しながら、将来から逆算した「メリハリのある家計管理」を考えてみたいものです。
住宅ローンにもライフプランを
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2014.02.25
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生命保険相談
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「最近、新しい医療保険のCMや広告が多いね」「うちも医療保険だけちょっと見直したら、保険料が安くなったりするのかな?」というように、契約している生命保険のうち、一部だけを見直してみようかなということもあると思います。 一部でも保険を見直す場合、面倒でも契約している保険の全体について、契約内容を再度、確認しながら進めることをお勧めします。
保険の契約内容は、特約の種類が多かったりすると複雑なものです。 保障内容の全てをしっかりと記憶しておくなんて、私なんかでも自信がありませんから。(笑)
ライフプランラボでも、生命保険や損害保険のご相談はありますが、保険以外の住宅ローンや教育費などのご相談の際にも、「ついでに保険も見てもらいたい……」というケースはよくあります。 そうした場合は、保管してあれば、契約時の設計書やパンフレットも一緒にお持ちになるご相談者の方もいらっしゃるのですが、実際には保険証券があれば、保障内容については確認できます。
保険証券に記載されている内容を確認するには、ちょっとしたコツがあります。 それは、主契約と特約のそれぞれについて、ひとつずつ保険金額、保険期間、保険料払込期間というように順番に確かめていくことです。 テスト勉強のようですが、声に出したり、鉛筆でチェックしたりすると、よりわかりやすくなりますよ。
さて、タイトルにもありますが、例えば、医療保険の見直しをしようという場合にも、契約している生命保険証券を全て出してみて確認することから始めましょう。 家族全員分となると、保険証券もかなりの枚数になりますから、ダイニングテーブルなどの広いテーブルの上を使うことをお勧めします。 片付けてから始めないと、保険証券が汚れてしまいますからね。(笑)
契約している保険には、主契約と特約がありますから、あちこちで保障が重複している場合もあります。 もちろん、不足しているので後で足したというケースもあるでしょう。 いずれにしても、契約してから長い年数が経過している場合など、契約したときの家族構成や家計の様子もずいぶんと変化していることもありがちです。 医療保険を単独で検討する場合にも、保障全体からムリやムダの少ない、合理的な保障内容にしておきたいですからね。
もちろん、生命保険だけでなく、損害保険も同じ家計分野の保険です。 面倒に感じるかもしれませんが、家計上のリスクをカバーする保険という意味では同じ分野ですから、保険全体で家計とのバランスにも考慮する必要があります。
保険は家計上の経済的リスクをカバーするための、とても大切なものです。 貯蓄とのバランスや、家計の将来像をしっかりと考えてみると、保険の重要性も理解できます。 保険商品や保障内容を考えるときには、将来の家族のライフイベントなども一緒に考えるきっかけになります。 「保険は全部、妻(または夫)に任せっきりで……」、という人も多いのですが、保険商品を選ぶ前の、「家族の将来を考える時間」も大切にしたいものですね。
生命保険相談も、ライフプランから
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2014.02.24
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ライフプラン相談
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住宅ローンの返済が退職後まで続くけど、退職金で返済するのは老後の生活にも心配だし。 それどころが、退職金をあてにしていいものかどうかもわからなくなってきたし、そういえば年金だってどうなるのやら……。
とにかく老後の準備が最優先、どんなお金が必要になるのか心配で心配で。 そのためには子どもの教育費も、家族の旅行などのイベントも、とにかくガマンガマン。
両親だって、なんとかやってきたんだし、ま、そんなに暗く考えなくてもなんとかなるだろう。
「住宅ローンの繰り上げ返済を確実にしていこうね」って考えていたけど、子どもの教育費がこんなにかかるなんて予想外で、なかなか貯蓄までまわらない。
将来のことを予測することは難しい時代かもしれませんし、「いろいろ、あっていい」とはいうものの、やはり家計には長期的な計画があったほうが安全ですね。
子どもがいる家庭であれば、子どもが小さい間の「貯める時期」と、子どもが成長する過程の「使う時期」、そして子どもが社会人になったあとの「再び、貯める時期」があります。 わが家の長期的な家計に存在する「貯める時期」と「使う時期」を把握して、具体的な準備しておくことが大切です。 貯めるばかりではなく、使うばかりでもなく、「使うために、貯める」……、ややこしいですね。(笑)
まずは、「いつ頃、どんなお金が必要になるのか」って、具体的に考えてみることから始めてみませんか? だまっていても、お金はどんどん出ていくだけです。 逆に、貯めるばかりで日々の生活が楽しくないようでも困りますが。 つまりは、わが家にとってちょいどいいバランスということでしょうか。 「こうしていれば、だいたいわが家は大丈夫」というところまで、家計の収支について把握できていますか?
お金についての考え方は、人それぞれです。 お金をどのように使うのか、わが家のライフスタイルを意識して大切にしたいですよね。 本当に手に入れたい「わが家の暮らし」を実現するために、「欲しいもの」と「必要なもの」について考えてみることも大切ですよ。
ライフプラン相談は、宝塚市のライフプランラボへ
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2014.01.28
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ライフプラン相談
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「豊かな老後の暮らしのためには、1億円が必要」というのを見かけることもあります。 「豊かな」という基準は人それぞれ違いますから、1億円でも足りないという人がいれば、5千万円で十分な人もいるわけですね。 では、たくさんあればそれにこしたことはない、というのはいかがでしょうか。 「あり過ぎて困る」というのは贅沢な悩みだ、という人も多いと思います。 それよりも、リタイア後の暮らしが始まって、10年、20年と経過するうちに、「やっぱり足りないよ」ということになった場合、それから挽回するのは難しいという現実のほうが問題なのかもしれません。 少し先まで見据えたうえで、できる範囲のなかで暮らしていく、という当たり前のことであれば、老後に限ったものではなく現役時代を通じていえることでしょうし。
「ないと大変だ」と考えるから大変なのであって……
とはいうものの、やはり不安だといえば不安だし……。(汗)
いっそのこと、「蓄えなんてなくてもいいや」となるとどうでしょうか。 そうです、リタイアしなければいいですよね、 「生涯現役」という生き方です。
「いやいや、いつまでも雇ってもらえるのかどうかさえ……」という発想ではなく、今では起業して第二の人生を……、という人も増えています。 趣味を生かして起業を、地域の人脈を生かしてコミュニティビジネスを……、もちろん、しっかりしたビジネスプランは必要ですが、「大もうけしてやろう」とか「一発当ててやろう」ということではありませんから、ぼちぼち食べていければそれでいいということです。 ……ということです、とはいっても簡単なことではありませんね。 いえ、わかっているのですが……。(汗)
私自身なんかの場合には自営業者ですから、定年退職もありませんし、仕事ができる限りはずっと続けているんだろうな、というイメージです。 ただし、できれば年齢とともに少しずつペースを落としながらというところだと考えています。 ただし、タイトルのように貯えなんて不要だとまでワイルドに考えているわけではありません。 人生にリスクはつきものですし、とにかく「健康」が大切だということですね。 保険は大切ですが、それだけですべてをカバーできるわけでもありませんし。 というように、いろいろと考えていると、「体が資本」というのはそのとおりで、「休肝日は?」と言われると、返す言葉がありません。(笑)
あれこれ書いてしまいましたが、結論は、「希望する暮らしは、自分でイメージしよう」ということです。 ずっと先の事だとしても、他人から決めてもらうことではありません。 いろいろな意見や考え方を集めたり参考にすることはあっても、最終的に「どんな暮らしを望むのか」ということは自分自身、夫婦、家族で決めることですよね。 たとえ「妄想」であったとしてもいいのです。 ライフプランはそこから始まります。
ライフプラン相談で、「人生設計」をお手伝いさせていただきます
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2014.01.24
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家計
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「家計のことを考えなきゃ」というきっかけにもいろいろとありますが、それぞれのライフステージによって、必要になるファイナンシャルプランも違ってきます。 たくさんある「お金を増やす」「お金を節約する」プランのなかから、わが家にとって「やるべきこと」を確実に実行することは大切なことです。 ただし、ひとつの問題や課題が解決しても、「ボスキャラ」の存在を知り、攻略法を確立するまで油断は禁物です。
さて、「ボスキャラ」とは……、ずばり、「生活費」です。
「いやいや、ずばりって……」と感じる人も多いと思います。 住宅ローンとか生命保険料とかであれば「ずばり」となるかもしれませんが、「生活費」では、漠然としていますよね。 しかしながら、長期的な家計を分析していると、生活費というのはまさに「ボスキャラ」と呼ぶにふさわしい存在感なのです。 「人生の三大支出」という言葉をよく目にしますが、「住宅費」「教育費」「生命保険料」などの支出総額は確かに大きいものです。 「生命保険料」の代わりに「老後生活費」が入ることも最近はありますし、それなら現役時代の生活費が入ってもおかしくありませんが、あまりにも桁外れの存在なので違和感があるのでしょうか。(笑)
まぁ、生活費のなかに、たくさんの支出項目がありますから、全部まとめて「人生の最大支出」とするのも無理があるかもしれません。 しかしながら、「ボスキャラ」と呼ぶにふさわしい存在感であることは間違いありませんから、攻略するための考え方について私の持論を少しばかり。
まず、わかりやすいところで例を挙げることにします。 例えば、住宅ローンの繰上げ返済(期間短縮型)をしたところ、総返済額で300万円の節約ができたという場合です。 計算上、300万円の利息分を節約できたことは間違いありませんが、問題は、その300万円の行き先です。 同じようなことですが、繰上げ返済(返済額軽減型)をしたところ、月々の返済額が1万円少なくなったという場合に、浮いた1万円の行き先はどうなったのでしょうか。
住宅ローンの繰り上げ返済に限りませんが、なんらかのプランを考えるときには、きっかけがあったはずです。 その多くが「節約したい」というものであることはわかりますが、「節約」の目的にもいろいろとあります。 「もっとお金を貯めたい」から節約をする場合があれば、「もっとお金を使いたい」から節約をするということだってありますから。
「人生の三大支出」と呼ばれるような支出項目について知ることは、もちろん大切なことです。ただ、それらの支出について上手に準備ができたからといって、それだけで安心していてはいけません。 「人生の三大支出」を除いた、「その他大勢」を全部まとめて「基本生活費」と考えたとき、ごく当たり前の「日々の暮らし」の積み重ねこそが、長期的な家計に大きな影響を与えていることに気づきます。
「日々の暮らし」を考えるとき、毎月いくらでやり繰りしているのか、その結果、1年間にいくらの生活費を使ったのかという感覚を持っておくことは大切なことです。 教育費や住宅費などの大きな支出を除いて、通信費や食費、水道光熱費などの支出を全部まとめて、例えばわが家では毎月25万円でやり繰りしているという場合には、年間で300万円の基本生活費になります。 1年間の家計を振り返ったときに、1年間にできた貯蓄額などから逆算してみて、大きな誤差がなければ問題はありません。 誤差が大きい場合には、考えている以上にお金を使っていたということになりますが、それ自体が「いけないこと」とか「問題がある」ということではなくて、実際に1年間に支出した金額を把握しましょうということです。
「月々いくら」、その積み重ねでだいたい「年間いくら」、それくらいでやり繰りしていれば、わが家の暮らしはだいたい大丈夫……、という「目安」というか、「モノサシ」を持っておくことは大切なことです。 それほど難しいことを考えなくても、家族が望む「わが家らしい暮らし」を続けることができるような、「居心地の良い」家計の状態を見つけておきたいものですね。
ファイナンシャルプランは、あくまでも希望するライフプラン(生き方・暮らし方)という「目的」を実現に近づけるための「手段」です。 何をするにしても、まずは、ライフプランを考えることからですよ。
豊かで安心な暮らしのために、ライフプランは基本です
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2014.01.15
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ハッピーエンディング
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「終活」という言葉は、人生の終焉期について事前に準備しておこうという活動全般を指しています。 当初は、葬儀やお墓など、または、エンディングノートや遺言にまつわることというイメージが強いものでしたが、現在では、より幅広い活動を指すように変化している感じがします。 私自身も「終活」はライフプランと一体のものであり、老後の「生き方・暮らし方」を、より豊かで安心なものにするための活動全般と理解しています。
ライフプランを考えるときも同じですが、「終活」でも希望する「生き方・暮らし方」につい具体的に描いてみることが必要です。 そのため、特に「終活」では、「人生のたな卸し」をしてみることが効果的です。 エンディングノートを作成する場合、自身の人生を振り返ることから書き始めるケースが多いのもそうした理由からです。
「人生の棚卸し」のひとつに、自分自身の戸籍を集めてみるというのはいかがでしょうか。 相続が発生すると、いろいろな相続に関する手続きが必要になります。 相続税の申告までは必要ないにしても、被相続人が保有していた金融機関の口座については名義変更をする必要がありますから、相続人になれば、誰もが経験することでしょう。
金融機関での手続きの際、「亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍謄本と、相続人全員の印鑑証明、実印をご用意ください」と言われます。 遺産分割協議書については金融機関の書類で代用する場合が多いと思いますが、被相続人の戸籍謄本を集めるのが、なかなか大変な作業になるケースもあります。
そもそも、どうして、出生から死亡までの戸籍謄本が全て揃わなければいけないのかということについて特に説明はないと思いますから、なかなか集められない場合には、結構なストレスになってしまいます。 何故、亡くなった人の戸籍謄本を全て揃えるのかというと、相続人を確定するために必要だからです。 つまり、相続人全員が間違いなく同意していて、今後、「私も相続する権利があるはずなのに」という人が出てきて問題になるようなことを防ぐためです。 必要な理由がわかれば、いったん提出した戸籍謄本について「不足しています」という連絡が金融機関からあっても、戸惑うことも少なくなるかもしれませんね。
さて、そんな戸籍を集める作業ですが、私が経験したケースでは、実に半年もかかったことがあります。 その時に集まった戸籍謄本は全部で30枚以上でした。 結婚・離婚だけでなく、遠方の両親との同居や、また引越しなどが多かったこともありますが、他にも「なるほど!」と思ったことがひとつあります。 それは、「平成の大合併」です。 平成11年から政府主導で行われた市町村合併ですが、そのおかげで、過去に住んでいた市の名前が変わっていて、問い合わせ先を探すのにも四苦八苦という状態でした。
私の両親なんかの場合には、二人とも生まれてからずっと同じ市内に住んでいるので、そうした心配はありません。 「元気なうちに戸籍謄本を集めておいてね」と頼んでおくこともないかと思いますが、なんとなく思い当たることがある場合には、事前に集めておいてもらうことも必要ではないでしょうか。 近所に両親の兄弟姉妹など、親戚がたくさん居る場合には、いろいろと聞くこともできますが、そうじゃないときはやはり大変です。 子どもにしてみれば、聞いたことのない名前がずらずらと登場するわけですから。
自身が生まれたときからの戸籍謄本を一度集めてみて、そこに登場する人物のことを思い返してみる。 また、夫婦で、家族でそんな思い出話しをしてみる。 まさに、自分自身のたな卸しのきっかけになると思います。 現実にツアーが企画されているわけではありませんが、「戸籍をたどる旅」、いかがでしょうか。
終活にも、ライフプランを
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