リタイアの準備は、シンプルに○○を積み上げるだけ

老後の生活設計のために、「お金」や「資産」を積み上げることは結果的に必要ですが、そのために、まずやるべきことは……

現役時代の収入には変動があります。 少しずつでも安定して増え続けるのであれば問題ありませんが、なかなかそうもいきません。 加えて、教育費に関する支出も、進路の変更などがあれば大きな変動要素にもなります。 「年間収支の予測」を大幅に見直す必要に迫られることも十分にあり得るということですね。 もちろん、自動車や大型家電、家具の買い替えや、住まいのリフォームなど、他にもいろいろと計画的に備えておきたい支出もあります。

では、リタイア後の家計収支はどうでしょうか。 年金受給が始まれば収入は一定(厳密には多少の変動はありますが)。 退職して厚生年金があり、夫婦でそれなりの年金受給額に恵まれた場合、基本的な生活費は年金額の範囲内でやり繰りをしながら、その他の臨時・一時的な支出については預貯金を取り崩すというイメージが近いのではないでしょうか。 現役時代から、老後の生活費を……と、堅実に準備するのはなかなか難しいものです。 まず最初に、「いったい、いくら必要になるんだ?」とあちこち調べてみても、あまりにも大きな金額で思考停止してしまいそうだからです。

リタイアメントプラン

ちょっと話しはそれますが……

先日、法事で親戚が集まったときのこと。 久しぶりに飲みながらいとこや叔父たちとあれこれ話していたのですが、「俺らが子どもの頃の60歳に比べて、今の60歳ってホントに若いよな~」という話題になりました。 同じように感じる人も、多いのではないでしょうか。

話しをもどします……。

平均寿命も延び、リタイア後の生活設計にも「体と心とお金の健康」を考えることが必要な時代です。 現役世代と同じか、それ以上に、ライフスタイルが多様化し、充実した老後の生活も人によってさまざまです。 さらに、医療や介護、終の棲家や終末期について考えることばかり取り上げられがちです。 もちろん、終活について考えることも必要ですが、まずは、どんな老後の暮らしを希望するのか、夢や希望について計画を立てることが順序としては先ではないでしょうか。

現役時代と同じく、長い老後の生活です。 充実した生活を送るためには、「本当に希望する暮らし」を実現するための準備が必要です。 お金や資産を積み上げるためには、本当に希望する暮らし、やりたい事について考えることから始めたいものです。 リタイアの準備には、たくさんの「夢」や「希望」を積み上げる。 必要な予算について考えるのは、それからで十分です。

 

老後の準備にも、ライフプランシミュレーションを