お金の準備だけじゃない、人生の終え方

終活に関する認知度が高くなっていますが、こうした意識調査での男女間格差って、やはり平均寿命が原因なのでしょうか。 夫のほうが先に亡くなるケースが多いので、女性のほうが自分のことは準備しておかないと…、という意識が働いているようにも感じます。
終活 3人に1人が葬儀費用準備 msn産経ニュース

「自分のルーツや家計図の取りまとめ」に限って男性のほうが多いというのも不思議ですが、出生からの戸籍を揃えておくというのは残された家族のためにも大切だと思います。場合によってはかなり大変な労力を伴いますから。(汗)

さて、葬儀費用を準備するということですが、果たしてどれくらい具体的な準備をしているのか不安に感じてしまうのは、余計なお世話でしょうか。(笑) 「つい最近、近い親戚の葬儀でかかった費用が○○○万円だったと聞いたので……」というようなこともあるかもしれませんね。 葬儀費用にお墓の問題など、残された遺族の負担にならないようにという想いもあると思います。

墓地

「エンディングノートに記録」しているという人が、女性では35.6%にも達していることに少々驚きましたが、葬儀やお墓にかかる費用を準備すると同時に、どのようなエンディングを迎えたいのか、はっきりと意思表示をしておくことも遺族に対する優しさかもしれません。

 

と、簡単に書いてしまいましたが、資産家や富裕層でなくても、残念ながら相続に起因する揉め事も増えているのが現状です。 多くの場合、その原因は事前の準備で避けられたかもしれないことを考えると、「そこまで心配しなくても、うちの子どもたちに限って」という気持ちもわかりますが、親の想いや、子どもたちへの愛情などを具体的に伝えておくことも必要な時代になったのかもしれません。 葬儀費用の準備を考えるのと同時に、自分らしい人生の終え方を家族に伝えることを考えてみたいですね。

 

 

「義務で遊ぶ」という不思議

私が子どもの小学校のPTAに関わるようになったのは10年前のことですが、当時から今でも変わらずに、小学校区のまちづくりについては「安心・安全なまちづくり」というスローガンが続いています。 安心して子どもを外で遊ばせることが難しい時代、これは地域だけの問題でもありませんが、非常に残念なことですね。 一方で、子どもの体力低下について心配するニュースにも事欠きませんが、子どもたちだけでも安心して遊べる場所の確保が難しいといった場合に、放課後の校庭が候補になることも理解できます。

ところが、こんなニュースがあると、違和感を感じずにはいられません。

小学校 外遊び義務です 都教委方針、毎日60分 東京新聞 TOKYO Web

大人が、大人だけで考え出した「苦肉の策」

そんなイメージですが、皆さんはいかがでしょうか。(汗)

「休み時間や放課後に教員が主導し、毎日計60分間、外遊びをする」って、先生にそんな時間の余裕があるのでしょうか。 先生はもちろん、子どもたちにも余裕があるのかな? 小学校単位で一斉に……、という時点でムリがあるように思います。 どうしても東京都全体で子どもの体力向上をというのであれば、体育の時間を増やすしかないんじゃないでしょうか。 でも、それはそれで、ムリなんですよね。(笑)

外遊び

私がPTAのお手伝いをしていた近所の小学校は、児童数が少なくて1学年2クラスでした。 1年生から6年生までみんなが名前を知っていて仲も良く、短い休み時間でも全員が一斉に校庭に飛び出して遊ぶのが冬でも当たり前の光景でした。 ところが、つい先日、同じ市内の別の小学校に用事があって出かけたのですが、その小学校では休み時間に外で遊ぶ児童がほとんどいなくて、気になって聞いてみると、元々そういう傾向が強いようでした。 同じ市内の小学校でも違うものだな~と、驚いたばかりでした。

 

「義務で外遊び」に反対!とはいっても、「じゃぁ、他に対策は?」と聞かれると、何もありませんが、勉強しろ!じゃなくて、遊べ!という時代っていったい……。

 

 

 

老後の住まい方に、広がる選択肢

「老後の一人暮らしに、部屋を貸してくれる大家さんがいない」という時代にも変化が現れているようですが、これも超高齢社会を見据えた大きな流れでしょうか。 高齢者専用賃貸住宅はあっという間に増えたように感じますし、高齢者支援サービス付きの住居の形態も増えています。 資産に余裕のある健常者のなかには、仲の良いグループ数人で同じ分譲マンションの居室をそれぞれが購入して、適度な距離感で小さなコミュニティを形成しているケースもあるようです。 そして最近は、若い世代から注目を浴びている「シェアハウス」も、高齢者の住まい方のひとつとして認知されているようです。

<セカンドライフ>シニアにも人気 シェアハウス  東京新聞 TOKYO Web

高齢者のひとり暮らしと言っても、そこにはいろいろな背景があることでしょうし、単純に、「仲良しグループ」が集まればそれでハッピーな暮らしというわけでもないように思います。

老後の住まい方

ひとりぼっちはイヤだけど、プライベートも大切にしたい。

一緒に暮らすなら、全てをさらけ出して本当の家族のように。

ひとりでも、十分に楽しんで暮らせる。

困ったときだけ、少し頼れる友人がいればいい。

ライフスタイルや価値観が多様化しているのは高齢者も同じでしょう。 住まい方の選択肢が増えることは良いことですし、「できるだけ自分のことは自分で」という考え方には共感できます。 シェアハウスの場合は、健常者向けのグループホームのようなイメージでしょうか。 いずれにしても長く続く老後の生活、住まい方はもちろん、暮らし方全般については、自分自身に合ったライフスタイルを実現できる方法を、じっくりと探してみたいものですね。