金銭教育を超越した存在

鳩山家の相続によって、またしても桁外れな生前贈与が話題になっています。

鳩山家ゴッドマザー安子さん死去!生前に由紀夫・邦夫兄弟に42億円ずつ贈与

贈与税はもちろんですが、「相続税ってどれくらいの金額になるんだろう」とか、「相続税対策としてのメリット・デメリットはどうなんだ」とか、いろいろと想像することもある意味楽しいものなのですが、もう一つのアプローチがあります。 大富豪や大資産家のお金に対する価値観とか金銭に対する教育方針ですね。 歴史のある欧米の資産家は、子どもへの財産移転の前にしっかりとした教育をし、相続が発生したからといって安易に「放蕩息子」を生まないための知恵があると聞きます。

 

セレブ

 

私が活動しているNPO法人でも、金銭教育プログラムとして「親子おこづかいゲーム」というのを使って活動していますが、そこでは子どもはもちろん、親子のお金に対する価値観や、お金を使ったコミュニケーションを大切に考えています。 「欲しいモノ」と「必要なモノ」の違いを考えてお金を使うことや、お金ですべてが買えるわけではないこと、お金よりも大切なモノがあること、などについて家族で話し合えるきっかけを提供できればと考えてプログラムを続けています。

 

日本では欧米のような大富豪が育たないとも言われますが、逆に、われわれ一般家庭から見れば「お金持ち」といっても桁外れのレベルです、当たり前のことが当たり前じゃない世界、興味本位で覗いてみるくらいでちょうどいいのかもしれませんね。 われわれには理解できない複雑な事情が絡んでいることでしょう。