30歳の成人式
「第二成人式」という言葉を聞いたのは2~3年ほど前のことだったでしょうか。 被選挙権を得る25歳に、まちづくりや政治への参加意識を高めようという趣旨だったと記憶しています。 そして、今度は、「30歳の成人式」が開催され始めているようです。 20歳の成人式と同じように、日本全国で毎年行われることをゴールにしているとか。 いわゆる県人会の若手バージョンとか、成人式の同窓会のようなイメージで楽しそうです。
社会人になって10年近くも経てば、それなりにいろいろな問題とかストレスを抱えていることも多いかもしれません。 最近は、女子も総合職が当たり前のようですし、地元を離れた職場に勤めて、なかなか思うように実家に帰れなかったりということも多いようです。 堅苦しい「式典」というよりも、気軽に参加できるパーティー? いや、今だと 「街コン」ならぬ「街同窓会」のようなイメージでしょうか。
今後の人口動態は混沌としていますが、地方都市にとってみればUターン転職や、家業を継ぐために実家に戻るとかも働き手の確保や地域活性化としての意味もあるでしょうし、「30歳の成人式」というのが定着すれば、効果があるのかもしれませんね。 生まれ育った地元に戻り、同じ年令の同級生と仕事を離れた立場で交流するというのは、いろいろな面で「刺激」や「癒し」になりそうですから。
「20歳はまだまだ子ども、30歳でようやく大人」という説も一部ではあるようですが、今では高校はもちろん、中学生のうちから将来の進路について絞り込んでいくようなことが求められる時代です。 本当に自分のやりたい事を見つけるって、30歳くらいからなのかもしれませんし、もしかしたら長い人生の間でのターニングポイントになるかもです。
私が金銭教育活動を行っているNPO法人では、子ども対象の「親子おこづかいゲーム」のなかで、保護者向けに、「自立」と「自律」というメッセージを伝えています。 簡単に言ってしまうと、「精神的自律」と「経済的自立」です。 子どもが20歳、30歳という節目を迎えるときに、親も子離れできているのか考えてみたいですね。 「子育ては親育て」という言葉もありますから。