今年こそ家計簿をつける?
キャンドルウィックという会社が実施した、女性のライフスタイルに関する調査の一環として、新年の過ごし方や慣習についての意識調査の結果、新年に「目標」や「決意」を決める女性は、新年の伝統的行事や慣習にも熱心である傾向が見られたようです。 「一年の計は元旦にあり」という言葉もありますが、みなさんはいかがですか?
「今年こそ、家計簿をしっかりとつけよう」と、毎年のように決めるのに、なかなか続かなくて……、という人も多いようですね。 あまりにも決意が強すぎて、完璧に家計簿をつけることが「目的」になっていませんか?
ライフプランを考える場合には、まず最初に家計の現状を把握することから始めます。 家計の現状を把握するためには、家計簿をつけていることが役立つケースもあります。 つまり、家計簿をつけることが「目的」ではなくて、家計を把握することが「目的」だとしたら、家計簿はそのための「手段」であり、「ツール」のひとつですね。 つまり、家計簿の使い方も目的によりさまざまです。 家計では、1円単位までピッタリと合わせることよりも、まずは、だいたいでもいいから続けることのほうが大事だと思いますがいかがでしょうか。
一年を通して、わが家の支出のおおまかな傾向がつかめれば、とりあえず当初の目的は達成できます。 あとは、問題だと考える支出項目について、例えば「通信費」について細かくチェックを続けるなどして、改善策を見つけていきたいですね。 とか書いていると、節約モードになってしまいますが、私は、家計簿の専門家ではありませんし、節約アドバイザーでもないので、ライフプラン相談の専門家として少し……。(笑)
家計簿をつけるのか、つけなくても良いのかということでは、やはりつけるべきだと思います。 そして、わが家の家計の年間収支・月間収支についての傾向がわかるまでは続けましょう。 とりあえず、ここまでくれば当初の目的は達成です。 あとは、わが家のライフスタイルから、どの支出項目を優先したいのかを考えてみたいですね。 つまり、「使うところ」と「締めるところ」を考えた、メリハリのある家計を目指してもらいたいです。
家計簿をつけることが「目的」になってしまい、頑張って続けることができたことで達成感を味わっても、その貴重なデータを生かすことができなければもったいないです。 年間の現金収支を把握することに慣れてくると、将来のライフプランの予算についての誤差が少なくなります。 貯蓄目標を持つことや、節約についての意識も変わってくるはずです。 家計簿をつけることの「目的」を考えて、自分らしい家計管理の方法を見つけたいものです。
関連記事 「年間いくら?」の家計管理 「手段」と「目的」