エンディングノートは自分のためでもある

遺言書に比べて、いろいろな意味で作成することが手軽なエンディングノートです。 それだけ、表現できることもたくさんありますし、人によってエンディングノートを作る目的も違ってきます。 人によって違うというよりは、「いろいろあっていい」ということですね。 もちろん、同じ人が書いたエンディングノートであっても、必要に応じて書き足していくことも可能です。 年齢はもちろん、年月の経過とともに環境や考え方に変化があって当然ですから。 つまり、書き始めて一気に完成するものではないということですね。 あまり、完成形のイメージを固めすぎないで、ゆる~い感じで構わないので、まずは書けるところから始めてみることをお勧めします。

いろいろな使い方がありますが、「元気なうちに、記録をとっておく」こともそうした目的のひとつです。 記録として、間違いなく必要になってくる代表が銀行口座の管理です。 当たり前に誰でも思いつくのが、通帳・キャッシュカード・パスワード・届出印などになりますが、そうした必須アイテムの管理だけではありません。 普段の生活にはまったく支障がないとしても、ATMを操作する場合に液晶画面が見づらい、ボタンを押しづらい、というケースもありがちです。 ATMで送金できない金額のお金は窓口で手続きする必要がありますが、「振り込め詐欺」を防ぐ目的で、本人確認は仕方ないとしても、送金先の確認や「何のお金」なのかということまで聞かれる世の中になりました。 理路整然と答えることができればいいのですが、突然のことで答えに窮することだってあります。 近くに子どもが住んでいれば、銀行口座の管理やさまざまな手続きに付き添ってもらう必要が出てくるケースも考えておかなければいけません。 そのようなときのためにも、複数の銀行口座を放置しないで、預けているお金の目的ごとに整理をしておくことは大切なことですね。

エンディングノート

 

もちろん、銀行口座といっても自分自身の名義だけではないでしょう。 過去に作った子ども名義の口座が残っていませんか? 「休眠口座の取扱いをどうする?」というニュースも時々見かけますよね。 不要な口座であれば、解約するなどして整理すればスッキリします。 また、銀行といっても店舗だけではありません、これからはインターネットバンキングを利用している人も増える一方でしょうし、ネット専業銀行というケースもあります。 もちろん、証券会社など他の金融機関も同じです。 記録をとっておくこと、できればその一部でも子どもたちと共有すること、そして、できる範囲で「お金の話し」も家族でしていければいいですね。

 

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